「坂村真民と一遍上人」オープン

「坂村真民と一遍上人」展

期　間　平成２７年１０月２４日(土)から平成２８年２月２８日(日)

場　所　坂村真民記念館

坂村真民の人生とその詩に、大きな影響を与えた一遍上人。
坂村真民は、５０歳で一遍の後を継ぐと決意し、生涯その気持ちを持ち続け、６０代からは「一遍上人の生き方」を自分流に当てはめて、「坂村真民流の生き方」を身につけた。、
現代の日本人の生き方を考えるとき、一遍上人の「捨ててこそ」の生き方は、大きな指針となるものと考えます。
今こそ、私たちは、「一遍上人の生き方」を深く受け止めるべきではないでしょうか。
坂村真民の「一遍上人を詠った詩」を通して、、一遍上人の「人間的魅力」を知り、「一遍上人語録」によって、さらに深く一遍上人について、理解を深めてゆくことが出来るよう、
また、「一遍上人の生き方とその思想」を、残された資料によって、現代人にもより分かりやすく理解できるよう、「解説パネル」や「貴重な資料」等を使った展示構成となっております。
どうぞ皆様お誘いあわせのうえご来館くださいますようお願いいたします。
一遍智真(真民５０歳)

捨て果てて
捨て果てて
ただひたすら六字の名号を
火のように吐いて
一処不住の
捨身一途の
彼の狂気が
わたしをひきつける

六十万人決定往生の
発願に燃えながら
踊り歩いた
あの稜々たる旅姿が
いまのわたしをかりたてる

芭蕉の旅姿もよかったにちがいないが
一遍の旅姿は念仏のきびしさとともに
夜明けの雲のようにわたしを魅了する

痩手合掌
破衣跣の彼の姿に
わたしは頭をさげて
ひれ伏す