2023年7月31日
8月になりました。暑い日が続く中で、広島、長崎に思いを寄せ、戦争について考える月です。
坂村真民は昭和27年10月、広島を訪れ、まだ原爆の爪痕が残っている爆心地や広島の街、そこで生きている人々の様子を見聞きし、強烈な印象を受けて愛媛に帰り、「広島」、「原爆」、「世界平和」に関する詩を多数作りました。
そして、それらを集めて、昭和29年3月に自費出版詩集「観音草」を発行しました。その代表的な詩が、「せいさんだからといって」と「白いものはみんな骨に見える」の詩です。
坂村真民記念館では、毎年8月に、広島、長崎に思いを寄せ、戦争について考える月として、「原爆詩」の展示を行っています。
夏休み企画展「あとから来る者のために~真民さんから若い人たちへのメッセージ~」も好評開催中です。どうぞお誘いあわせのうえ、お越しください。
2023年7月8日
7月8日(土)から10月1日(日)までの会期で、夏休み企画展「あとから来る者のために~真民さんから若い人たちへのメッセージ~」が開催されてます。
坂村真民の詩は、自分に向けて「どう生きるか」を問いかける詩がほとんどなので、若い人たちへ向けて「どう生きるかを説く詩」はありません。しかし、若い人たちへの「励ましの詩」、若い人たちへ「エールを送る詩」を書いています。
坂村真民が若い人たちにいつも言っていた(一番伝えたかった)ことは、「どんな小さい花でもいい、自分の花を咲かせよう」ということでした。誰かの真似をするのではなく、自分で苦労して考え、自分独自の花を咲かせてほしいと願っていました。
また、真民は若い人たちが、いろんな経験をし、失敗も重ね、時間をかけて成長してゆくことを心から願っていました。今回の展示作品は、こうした真民詩の中から、若い人たちに是非読んでもらいたい詩を中心にして展示しています。
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、息子や娘と、孫を連れて、是非記念館に来てください。
小学生、中学生、高校生が、これから生きてゆくときに、困難を乗り越え、生きる希望を得るための「心の支えとなる詩」を一緒に見つけて、それぞれの人生にそっと手を差し伸べてあげましょう。