2021年3月19日
この赤坂泉の「陽光桜」は、愛媛県東温市の高岡正明さんが30年の年月をかけて品種改良し作られた「陽光」という名前の桜です。
青年学校の教師をしていた高岡さんは、戦後、教え子たちとの思い出の校庭に咲く桜を見て、戦争で死んでいった教え子の鎮魂と世界平和を願って、桜を世界中に植えようと思い「寒さや暑さに強い桜の品種」を探したのですが、見つからず自分で作ることを決意し、私財を投げ打って30年の歳月をかけて品種改良を繰り返し完成させたのが、この「陽光」なのです。
砥部町の西部、重信川に接した、その伏流水が湧く赤坂泉は、この陽光と染井吉野があわせて190本植えてある、桜の名所になっています。3月下旬から4月にかけて、赤い陽光の花に続いて白い染井吉野の花が咲く珍しい桜の名所です。
この写真は昨日写したもので、八分咲きですので、これからしばらくは見頃でしょう。記念館から15分くらいで行けますので、「海野阿育と坂村真民の世界展」を観て、帰りにお花見をするのはいかがでしょうか。