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2014年2月23日
2月22日鎌倉にある臨済宗円覚寺の横田南嶺管長が来館されました。
2回目の来館で、熱心に1時間たっぷりかけて「宇和島時代の坂村真民展」の展示作品とパネルの解説を見てくださいました。
横田管長は、高校生の時に真民詩に出会い、「詩国」をずっと読まれており、鎌倉の円覚寺で毎月行われている「日曜座禅会」でも、真民詩を引用された法話をされています。
3月4日から始まる相田みつを美術館での「坂村真民展」でも、オープニングに出席してくださる予定です。
一つの道をまっすぐに歩まれている横田管長の凛とした姿が、記念館にさわやかな風を運んできてくださいました。
2014年2月13日
2月9日東京の谷中全生庵で行われた「紀野一義先生のお別れ会」に行ってきました。
紀野先生は、愛媛の片隅の名もない詩人であった坂村真民を、ご自分の著書やテレビでの対談番組でたびたび紹介してくださり、真民を全国的に有名にしてくださった恩人であり、真民が仏教を学ぶうえでの師でもありました。
お別れの会は、全国から紀野先生を慕う方々が参列され、紀野先生を偲ぶお言葉が紹介されましたが、その中に真民との交流について触れられた方もあり、簡素な中にも温かみのある会でした。
あらためて、紀野先生のご冥福をお祈りするとともに、先生の遺志と精神を継いで、この記念館も歩んでいくことをお誓いしたいと思います。境内の真民碑にも久しぶりに対面してきました。
2013年11月29日
私、西澤孝一と真美子がNHKのラジオ深夜便に出演します。
放送予定は、12月12日木曜日の午前4時から約45分間です。
皆さん熟睡されている時間帯かもしれませんが、起きている方は
是非聞いてください。
NHKラジオ第1放送、FM放送で聞けます。
今年に続きまして、来年1月5日(日)に、坂村真民記念館にて「真民の誕生日を祝う会」を開催します。
来年は、石笛の名手である松田俊男さん(山口県萩市在住)をお招きして、真民が松田さんに贈った石笛を聞く会にしたいと思ってます。また、真民が石笛を吹いている貴重な「ラジオ番組」や石笛について語った番組のテープを聞くことを予定しています。
参加希望の方は、メールまたは電話で記念館まで申し込んでください。先着30名まで受け付けます。
メール info@shinmin-museum.jp
電話 089-969-3643
よろしくお願いします。
2013年10月26日
今年も、宗友福祉会の丹生谷さんが丹精込めて作られた菊の花が届きました。
豪華な「赤、白、黄色の3本立て9鉢花壇」が玄関に飾られ、皆さんのご来館をお待ちしております。
ロビーには、これも立派な「だるまつくり」が1鉢飾っています。
どうぞ、菊の香りと真民の心のこもった「詩墨作品」を一緒に体感できる、貴重な期間です。
お誘いあわせのうえ、おいでくださいますようお願いいたします。
2013年10月23日
滋賀県長浜市を中心に活動されている「寺子屋まなざし童心塾」の皆さん28名が、10月5日、塾長の広瀬童心先生とともに来館されました。童心塾は、平成10年に設立され、森信三先生と坂村真民の精神を受け継ぎ、冊子「まなざし」を毎月発刊し、読書会を通して独自の仏教思想に根ざした教育、生活分野の啓発活動に取り組んでおられる団体です。
開館以来毎年1回、修学旅行として坂村真民記念館に来てくださっています。今年は、28名が来館され、熱心に真民の書や詩を見学され、気に入った言葉や詩をメモしたり、館長と真民の3女真美子に質問したり、一生懸命に学ぶ姿が印象的でした。
2013年10月7日
丸亀男声合唱団(コール・メル)のコンサートが、10月6日宇多津町の「ユープラザうたづ」で開催され、坂村真民作詞、鈴木憲夫作曲・合唱組曲「二度とない人生だから」が演奏されるので、聴きに行ってきました。
2年に1回定期演奏会を開催され、今年で結成32年を迎える丸亀男声合唱団は、2年前からこの「二度とない人生だから」の練習を開始され、今年の5月には、坂村真民の人生や生き方知り、坂村真民の心に触れ、真民詩をより深く理解しようと、全員がこの記念館を訪問されました。そして記念館のロビーにて、素晴らしいハーモニーの合唱を聞かせていただきました。終演後は、指揮者の三木伸哉、ユリご夫妻を交えての楽しい懇親会にも参加させていただき、親交を深めてきました。
会場受付に、記念館のパンフレットと「宇和島時代の坂村真民展」のチラシを置かせていただき、100セットがすべて無くなり、多くの来場者から是非坂村真民記念館に行ってみたい、という声をいただきました。こうしたご縁を大切にして、今後ともできる限り各地のコンサートや展示会に参加させていただきたいと思っています。
(コンサートの様子です)
吉永先生は、坂村真民記念館の正面玄関を入った壁面に展示されている、「真民の顔」(鉛筆画)を描いてくださった方です。
10月1日から12月15日まで、南あわじ市の「滝川記念美術館・玉青館」で開催されている「吉永邦治展」に行き、吉永先生に会ってきました。吉永先生は、『飛天』の美しさに魅せられ、シルクロード、中近東、東南アジア、中国等を訪れ、多様な飛天を描き続けてきました。今回の展示は、こうした旅を通して描かれた作品と、「釈迦十大弟子」、「仏涅槃図」などの大作が、約60点展示されています。
本当に見ごたえのある素晴らしい作品ばかりで、独特な色使い(現地の岩絵の具を使っていると聞きました)は、アジアの人や風景を描いた作品に何とも言えない「なつかしさ」を感じさせられるものでした。
是非、皆さんも、「吉永邦治展」に行って、「飛天」や「釈迦十大弟子」、「アジアのなつかしい風景と顔」を見てきてください。
滝川記念美術館の許可を得て、展示室の写真を撮ってきましたので、その雰囲気を感じてください。
2013年9月23日
皆さんご無沙汰しております。
いよいよ「吉田時代の坂村真民展」が今日で終わり、9月30日まで、展示替えのため休館します。
そして10月1日(火)から、新しい企画展として「宇和島時代の坂村真民展」が始まります。この宇和島時代は、坂村真民にとって、「一遍上人」と出会うこととなる非常に大切な時代です。ご存知でない方がおられるかもしれませんが、今年の8月10日に宝厳寺が火災に遭い、本堂と一遍上人立像が焼失してしまいました。昭和34年9月12日に、初めて宝厳寺を訪ねた真民は、一遍上人立像と劇的な対面をし、それ以来真民のこころの中に「一遍上人」が大きな存在としてありつづけ、真民詩にも大きな影響を与えることになります。
そして、森信三先生との出会いも、この宇和島でした。真民が詩人として生きる覚悟を決めたのも、「詩国」発刊を決意したのも、森先生の大きな大きな励ましと愛の一喝によるものです。そういう時代の中で、「両手の世界」、「本気」、「一遍智真」、「ひとりひそかに」などの作品が生まれてくるのです。
今回の展示では、そういう宇和島時代の真民に影響を与えた方々を紹介するとともに、この時代の代表的な詩を展示します。どうぞ、皆さん、記念館に足を運んでください。そして、新たな記念館の展示と真民詩の魅力を十分に味わってください。こころから、皆さんのご来館をお待ちしております。
追伸
一遍上人が修行された松山市窪野町の「窪寺修行地」に咲いている彼岸花を撮ってきました。