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2015年10月24日
今年も、宗友福祉会の丹生谷さんが丹精込めて作られた菊の花が届き、豪華な「赤、白、黄色の3本立て9鉢花壇」が玄関に飾られました。ロビーには、これも立派な「富水」のだるまつくりが1鉢飾っています。
「坂村真民と一遍上人展」が今日から始まり、たくさんの方がご来館くださっています。
どうぞ、菊の香りと真民の心のこもった「詩墨作品」を一緒に体感できる、貴重な期間です。お誘いあわせのうえ、おいでください、お待ちしております。
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2015年9月19日
坂村真民が敬愛した一遍上人が修行された、松山市窪野の「一遍上人窪寺遺跡」周辺の彼岸花が満開になりました。
まもなく10月24日から、「坂村真民と一遍上人展」が始まります。
どうぞ皆さん、ご来館をお待ちしております。
2015年9月2日
「つゆくさの花」
つゆくさの
むらさきの
あさつゆの
すずしい道
束の間の
露の世を
清く生きよと
告げている
つゆくさの花
「 あ 」
一途に咲いた花たちが
大地に落ちたとき
〝あ〟とこえをたてる
あれをききとめるのだ
つゆくさのつゆが
朝日をうけたとき
〝あ〟とこえをあげる
あれをうけとめるのだ
2015年8月27日
円覚寺の横田南嶺管長が臨済宗各派の布教師の皆さんを連れて来館されました。
今回は、現在開催中の「坂村真民と家族の絆展」をご覧になることと、若い布教師の皆さんとともに、坂村真民の詩の世界に出て来る象徴的な場所(宇和島の住居、護国神社、吉田大乗寺、宝厳寺等)を訪ねて回ることを目的とした研修旅行でもありました。
坂村真民記念館では、「家族の絆展」を観覧の後、会議室で勉強会を開き、皆さん活発に質問され、これから全国のお寺を回られる時に、坂村真民の詩を積極的にご紹介してくださることを約束して帰られました。
2015年8月19日
お盆を過ぎて、砥部は朝晩の気温も少し涼しくなってきています。夏休みももう少しとなりました。
「坂村真民と家族の絆」展も、夏休みとお盆の間は、全国から訪ねてこられる方や帰省されて立ち寄られる方が多く見受けられます。まだ来館されていない方は、是非とも涼しくなったこの時期においでください。
タンポポ堂の「つゆくさ」と道後温泉の旅館の庭に咲く「鷺草(さぎそう)」を写してきました。
2015年8月13日
坂村真民の詩の中には、お盆のことを詠った詩がたくさんあります。
その中から、2編紹介します。
虹が立つ(真民45~46歳)
あれ父ちゃん
虹が
虹が
と子らがさけぶ
東の山に立つ
七色の虹
霊迎える日の夕べ
子らと仰ぐ
虹の架け橋
ああ父も母も茜も
あの橋を渡り
会いに来ますか
送り火(真民55歳)
お父さん
お母さん
ことしのお盆は
よいお盆でした
お墓まいりはできませんでしたが
善通寺高野山とおまいりして
御冥福を祈ってきました
子供たちも大きくなりました
梨恵子も来年はどこかの大学に入り
大学生となりましょう
一年一年と大きくなってゆくのを楽しみに
来年も飛んでお出でください
茜ちゃんも
父さん母さんのあけくれをよく見て
わたしたちを守ってください
これといって特別の御馳走も
できませんでしたが
心から送り火を
みんなでたきます
では来年まで
さようなら
さようなら
お盆休みで愛媛に帰ってきている皆さん、記念館は休まず開館しています。どうぞお出でください。
2015年7月29日
台風が過ぎ、梅雨が明け、砥部は夏真っ盛りです。しかし、記念館の前の家には「芙蓉の花」が咲き、タンポポ堂の庭には「白萩」が咲き始めました。最初の写真は、記念館の駐車場に」自生した「白粉花(おしろいばな)」です。地球温暖化の影響で、季節感がなくなりましたが、花は一生懸命咲いています。
記念館は作品保護のため、館内は涼しくしていましので、暑い中ですが是非「坂村真民と家族の絆展」にお出かけください。
2015年6月11日
今回の「家族の絆展」では、これまで一般の詩集には載っていない詩を18編展示しています。
これらの詩を集めた詩集「家族の絆」(定価350円)が記念館限定で販売されています。
いずれも、家族の温かい愛情あふれる詩ばかりです。
是非、皆様お誘い合わせの上、ご来館ください。
ハイを覚えそめた真美子に(真民42歳、真美子2歳)
ハイということばを覚えそめた真美子よ
そのことばは人間の一番美しいことばだ
人間の一番純なことばだ
すやすや昼寝しているときでも
だれかが外で呼んだりすると
ハーイといって
ぱっと目をさます真美子よ
ハイというお前の返事は
何にもかえがたいほど美しい
今朝ふと目をさましたら
お前はまだうとうとしながら
ハイということばを
何度もいっているではないか
わたしはそのいじらしい心にうたれて
とび起きた
そしてお前の成長を祈った
オトウチャン
オカアチャンも
まだよく言えないお前だが
ハイという返事をききたさに
何でも頼めば
ハーイ ハーイと言って
取ってきてくれる愛らしさ
真美子よ
そのまま素直に大きくなってくれ
明るい人になってくれ
ハイということばは
日本の一番美しいことばだ
女性の一番美しいへんじだ
2015年5月6日
今年で80回目となる「円覚寺の夏期講座」が7月19日(日)から22日(水)までの4日間開催されます。例年多くの方が聴講されている講座です。
今年の講座の21日(火)の2時限目(9:45~10:55)に、私が講師を務めさせていただくことになりました。演題は「坂村真民という生き方~その人生と詩の魅力~」です。聴講料は、1日券1,500円です。受け付けは当日の朝7:30から円覚寺で行われます。詳細は、円覚寺のHP「http://www.engakuji.or.jp/blog/summer/ 」を見てください。関東近県で興味のある方は、是非おいでください。家内の真美子も付き添いで行っておりますので、講座終了後お会いできます。
2015年4月29日
今年もボランティアガイドさんの畑の朴の木の真っ白な花が咲き、記念館に届けてくださいました。
記念館の正面庭のブナの木も芽吹きを開始しました。
過ごしやすい季節となり、記念館にも多くの人が来てくださっています。どうぞ、開館3周年記念特別展「吉永邦治と坂村真民の世界」をまだご覧になってない方は、是非お越しください。お待ちしています。