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2017年2月26日
いよいよ3月4日(土)より、開館5周年記念特別展「東日本大震災と坂村真民の詩」が始まります。2012年3月11日という特別な日ににオープンした坂村真民記念館は、被災地の皆さんと共に歩むことを常に考えて運営してきました。5周年という節目の年に当たり、震災の記憶を風化させることなく、これからも被災者の方々に寄り添い、共に前に向かって進んでいくことを願ってこの特別展を企画しました。どうぞ多くの皆さんのご来館を心からお待ちしております。
砥部の七折地区の「梅まつり」も、紅梅から白梅にかけて見頃を迎えています。
2017年2月11日
本格的な寒波が日本列島を覆っています。大きな被害が起こらないように祈っています。
砥部も昨晩から断続的な雪が降り、うっすらと雪化粧しました。砥部のシンボル「障子山」や記念館の屋根にはまだ雪が残っています。今日は「建国記念日」で祝日です。「祈りの詩人坂村真民の原点を求めて」展もあと2週間となりました。
本日は、11時から最後の「ミニ講演会ー企画展の見どころ、坂村真民の祈りについて」があります。どうぞ皆さん、砥部までお越しください。
2017年1月29日
現在開催中の企画展「祈りの詩人坂村真民の原点を求めて」を観覧されるため、ノートルダム清心女子大学の山根道公、知子教授夫妻が来館されました。山根夫妻は、井上神父の教えを大切に守りながらその跡を継いで「風・プネウマ」を編集されている方です。
今回、お二人との話の中で、井上神父が最後まで大切に持たれていた本の中に、真民の「随筆集・念ずれば花ひらく」と「一遍上人語録・捨て果てて」の2冊があり、「詩国」も大事に保管されていたことがわかりました。今回の企画展を開催するにあたり、真民に影響を与えたキリスト教関係者の中でも、私が一番感銘を受けたのが井上神父の生き方でした。その井上神父が、真民の詩と生き方に共感を覚えていたくださったことがわかり、本当にうれしい日となりました。
その井上神父と30年来の親交を持たれ、今その跡を継いでいかれようとされている山根教授が、約4時間にわたり熱心に真民の生き方と詩、企画展の解説を聞いてくださり、ご夫妻ですっかり真民ファンになってくださったことは、さらに喜びの日となりました。キリスト教の世界の方々と真民詩を通して、何のわだかまりもなく素直に親交をふかめることが出来るのは、まさに「真民詩」のおかげです。宗教の壁を越えて、人間と人間としての「出会い」がこの記念館の場で出来るのだということを、しっかりと実体験することが出来た日でもありました。
2017年1月1日
今年は、東日本大震災から6年、坂村真民記念館は開館5周年を迎えます。
震災復興の道は、まだまだ時間がかかりそうですが、被災された皆さんは、毎日を一生懸命生きておられることに、心を打たれます。
また昨年は、真民の故郷熊本でも大きな地震があり、多くの方が被災されました。改めて被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。
坂村真民記念館では今年の3月4日から、開館5周年記念特別展「東日本大震災と坂村真民の詩~鳥は飛ばねばならぬ、人は生きねばならぬ~」を開催します。
「悲しみ、悩み、苦しみを抱えて生きている人々へ、坂村真民の詩を通して、生きる希望と勇気を届ける」という、この記念館設立の原点に立ち戻り、東北、熊本に限らず、全国の人々に、坂村真民記念館の存在をアピールしたいと考えています。
そういう人たちの「心休まる場」として、この坂村真民記念館があり続けるために、さらに一歩前に向かって進んでいきたいと思っています。どうぞ、本年も皆様のご支援とご協力をお願いいたします。
2016年12月21日
FMえひめ正月特別番組(2017.1.1)
「しんみんさんの詩~音楽と織りなす朗読詩の世界~」
29年1月1日18時~19時放送予定
是非皆さん 聴いてください。
(放送内容)
今年の8月に記念館ロビーで開催された「被爆ピアノコンサートと朗読の会」と11月に酒蔵カフェはつゆきで開催された「えひめ家族Vol.2 Harpと織りなす朗読の世界~」という二つの朗読会を再構成し、坂村真民の詩の魅力をたっぷりと放送します。
BGMとして、被爆ピアノの音色と古佐小基史さんのJazz Harpの音色を使った贅沢な番組です。
2016年12月4日
40歳頃から詩を書き始めた坂村真民は、毎年ボーナスを貯めて1冊づつ自費出版の詩集を出していました。
昭和42年大東出版社が「自選坂村真民詩集」を出版してくださることになり、真民はこれまでの自費出版の詩集から自分で厳選した詩を集め、「自選坂村真民詩集」を編んだのです。
この詩集が口コミで少しづつ広がってゆき、、坂村真民の詩人としての全国デビューとなり、累計11万部を超えるベストセラーとなりました。(117、000部)
しかし、諸般の事情で大東出版社からの再販が出来なくなり、一時絶版状態となっていたこの詩集に新しい息を吹きかけてくださったのが、致知出版社の藤尾社長です。
新たな装いで、致知出版社から発行されることになり、天国の坂村真民もほっとしていることでしょう。
皆さんも、是非とも新たな気持ちで「自選坂村真民詩集」を手に取ってみてください。
坂村真民の詩人としての「みずみずしい詩」が全ページにあふれています。真民詩の原点であるこの詩集こそ、座右の書として、「生きる指針」として、いつも側に置いておきたい本だと思います。どうぞ、「アマゾン」で予約販売をしていますので、購入してください。ただいま、「アマゾン売り上げランキング」詩集部門で第1位となっています。
2016年11月15日
坂村真民の詩は、人生に悩み苦しみながら生きる人々へ、寄り添い共に歩むことを詠い、そして励ましています。このことは、白人、黒人、アメリカ人、中国人といった、人種や国の違いを超えて、多くの人々にも共感してもらえるものと思っています。
こうした「真民詩」の魅力を、世界中の人々に知ってもらうための第一弾として、英語圏の人々に英語で理解してもらう「真民詩とその詩墨作品をコラボした本」が発売されました。真民詩を長年にわたり愛読されてきた坂井孝彦氏が、真民詩の根底にある「哀しみと優しさ」を分かりやすく英訳してくださっています。
「テロと貧困」のない、平和で安心して暮らせる世界を、誰よりも待ち望んでいたのが、坂村真民です。この「英訳真民詩集」が、心ある世界の人々に読まれ、真民の想いが世界の人々と共有される日が来ることを心から願っています。
日本人の心を表す「墨の文字」とそれを忠実に英訳された「真民詩」が見開きのページにそれぞれ配置されており、目で見るだけでも「美しい「詩集」になっています。
一般書店では購入が難しいと思いますが、記念館売店やアマゾンで購入できます。定価2,750円(税別)です。
どうぞ、この本を一人でも多くの人に読んでもらうために、皆さんのお力を貸してください。
2016年10月30日
新しい企画展「祈りの詩人坂村真民の原点を求めて~聖フランシスコとマザー・テレサそして一遍へ~」が始まりました。
今回の企画展は、坂村真民とキリスト教の関係を解き明かす、本邦初の試みです。新しい発見が一杯詰まった企画展になっています。どうぞ皆様、お誘いあわせで、秋の深まった砥部の地へおいでください。お待ちしております。
写真は、恒例の「宗友福祉会の丹生谷理事長」の手作りの「3本立て9鉢花壇」です。
写真の最後の「のぼり」は来年の10月に開催される「えひめ国体」と「障害者スポーツ大会」のPR用の歓迎のぼりです。記念館でも特別バージョンの企画展を準備して、全国の皆様をお迎えする予定です。お楽しみに。
2016年8月31日
8月30日、円覚寺の横田南嶺管長と建仁寺の坂井田教学部長様ほか臨済宗の布教師の皆様が、ご来館くださいました。横田管長は前回の「森信三と坂村真民の世界展」に続くご来館です。
今回もゆっくりと館内の展示作品をご覧になり、特に坂村真民と二人の母の展示については、熱心に質問をされ、かなり勉強をされている様子が伺えました。そのご会議室で、布教師の皆様方と館長夫妻による勉強会も開かれ、真民詩の魅力を各地のお寺で広めていただけることを確認して、お帰りになりました。