ホーム > 館長ブログ > 宇和島時代の坂村真民展が始まります
2013年9月23日
皆さんご無沙汰しております。
いよいよ「吉田時代の坂村真民展」が今日で終わり、9月30日まで、展示替えのため休館します。
そして10月1日(火)から、新しい企画展として「宇和島時代の坂村真民展」が始まります。この宇和島時代は、坂村真民にとって、「一遍上人」と出会うこととなる非常に大切な時代です。ご存知でない方がおられるかもしれませんが、今年の8月10日に宝厳寺が火災に遭い、本堂と一遍上人立像が焼失してしまいました。昭和34年9月12日に、初めて宝厳寺を訪ねた真民は、一遍上人立像と劇的な対面をし、それ以来真民のこころの中に「一遍上人」が大きな存在としてありつづけ、真民詩にも大きな影響を与えることになります。
そして、森信三先生との出会いも、この宇和島でした。真民が詩人として生きる覚悟を決めたのも、「詩国」発刊を決意したのも、森先生の大きな大きな励ましと愛の一喝によるものです。そういう時代の中で、「両手の世界」、「本気」、「一遍智真」、「ひとりひそかに」などの作品が生まれてくるのです。
今回の展示では、そういう宇和島時代の真民に影響を与えた方々を紹介するとともに、この時代の代表的な詩を展示します。どうぞ、皆さん、記念館に足を運んでください。そして、新たな記念館の展示と真民詩の魅力を十分に味わってください。こころから、皆さんのご来館をお待ちしております。
追伸
一遍上人が修行された松山市窪野町の「窪寺修行地」に咲いている彼岸花を撮ってきました。
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