2020年6月25日
梅雨の季節になりました。雨はうっとうしくて、嫌なものですが、田畑を潤し、物思いにふける時間を作ってくれ、会いたき人を待つ場面を作ってくれるのかもしれません。
真民の「雨の詩」を載せます。
あめ(73歳)
一白水星生まれのわたしは
あめということばが好き
弱った草木に雨がふる
泣いてる子どもに飴をやる
日本のことばの
なんというやさしさよ
おもしろさよ
長い間雨がなく
大地もからからだったが
きのうの午後から降り出した雨
夜通し鳴く蛙たち
田んぼに水がはいり
梅が熟れてゆく雨の季節
あじさいの花が
はるかな人を呼ぶ
雨の音(64歳)
やわらかい
雨の音だ
会いたい人に
会いたい
夜明けの
雨の音だ
姫うつぎ(70歳)
姫うつぎの花を活け
訪ねてくる人を待つ
青葉に降る
小さい雨
※ トップページの右の欄に、「季節の詩」コーナーがあります。今月は「あじさいの花」を載せてます。
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