ホーム > 館長ブログ > 「坂村真民と家族の絆」展が始まりました
2015年6月11日
今回の「家族の絆展」では、これまで一般の詩集には載っていない詩を18編展示しています。
これらの詩を集めた詩集「家族の絆」(定価350円)が記念館限定で販売されています。
いずれも、家族の温かい愛情あふれる詩ばかりです。
是非、皆様お誘い合わせの上、ご来館ください。
ハイを覚えそめた真美子に(真民42歳、真美子2歳)
ハイということばを覚えそめた真美子よ
そのことばは人間の一番美しいことばだ
人間の一番純なことばだ
すやすや昼寝しているときでも
だれかが外で呼んだりすると
ハーイといって
ぱっと目をさます真美子よ
ハイというお前の返事は
何にもかえがたいほど美しい
今朝ふと目をさましたら
お前はまだうとうとしながら
ハイということばを
何度もいっているではないか
わたしはそのいじらしい心にうたれて
とび起きた
そしてお前の成長を祈った
オトウチャン
オカアチャンも
まだよく言えないお前だが
ハイという返事をききたさに
何でも頼めば
ハーイ ハーイと言って
取ってきてくれる愛らしさ
真美子よ
そのまま素直に大きくなってくれ
明るい人になってくれ
ハイということばは
日本の一番美しいことばだ
女性の一番美しいへんじだ
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