文字サイズ
  • 標準
  • 大
  • 特大

坂村真民記念館 ~人はどう生きるべきか~癒しの詩人 坂村真民の世界

今月のことば
今月のことば
  • 友の会
  • 商品紹介
  • 館長ブログ
  • 携帯サイト QRコードに対応している携帯電話カメラで読み取りが可能です
  • 坂村真民記念館facebook
  • 坂村真民記念館 X(旧twitter)
  • 坂村真民記念館Instagram
  • 坂村真民記念館YouTube

ホーム > イベントカレンダー > 常設・企画展 > 宇和島時代の坂村真民展ご案内

常設・企画展

イベントカレンダー

宇和島時代の坂村真民展ご案内

宇和島時代の坂村真民~一遍、森信三先生との出会いから詩国創刊を決意し、自選坂村真民詩集を出版する~

 坂村真民は、昭和31年4月から昭和42年3月までの11年間(真民47歳から58歳)を宇和島で過ごし、宇和島東高校及び吉田高校の教師として勤務していました。

 宇和島時代の真民を語る時に、まず第一に挙げなければならないのは、一遍上人との出会いです。

 昭和34年9月に、初めて道後の宝厳寺を訪ね、一遍上人の立像と対面し、その足に触れることにより、一遍上人の魂と交流し、真民は一遍上人と共に歩むことを決心したのです。

 次に挙げなければならないのは、森信三先生との出会いと個人詩誌「詩国」の発刊です。

 高校の教員をしながら、詩人として生きる選択した真民でしたが、その覚悟は、まだまだ生ぬるいものでした。

 そこに、森信三先生との出会いがあり、先生から詩人として生きていく覚悟とそのためにやるべきことを教えられ、一遍上人の賦算を継ぐことを決意して、昭和37年7月に、個人詩誌「詩国」を発刊するのです。

 第3番目に挙げなければならないのは、岩野喜久代さんとの出会いと「自選坂村真民詩集」が大東出版社から刊行されたことです。

 定年退職を記念して「自選詩集」を出版することを考えていた真民でしたが、出版社が見つからずほぼ諦めていた時に、大東出版社の岩野夫人からの出版申し出が届いたのでした。これ以来、岩野喜久代さんは、真民の生き方にも大きく影響を与え、「西の詩母さま」である杉村春苔先生に対して、「東の詩母さま」として信奉される人となるのです。

 一方でその間、子供たちは小学生から高校・大学生へと成長し、真民は家族の生活を守るために毎年出版してきた「自費出版詩集」を断念して、子供の進学費用に充てるなど、坂村家は苦しい家計のやりくりを妻・久代の献身的な努力で乗り越えて、真民は詩を作り続けることが出来たのです。

 このように坂村真民にとって、宇和島時代は、本物の詩人として生きていく覚悟を決め、念願の「自選坂村真民詩集」を発刊して、いよいよ全国に向けて詩人・坂村真民がデビューする、その足がかりを作った時代であったと言えます。

 今回の企画展は、そういう宇和島時代の真民に影響を与えた方々を紹介するとともに、その時代の代表的な詩を展示し、紹介しています。坂村真民の詩の世界をより広く深く理解してもらうことが出来る企画展となっていますので、ごゆっくりと鑑賞してください。

宇和島時代の坂村真民展ご案内

宇和島時代の坂村真民展ご案内